ピンポーン





隣の家のインターホンを押す。







「あら、しゅうちゃん。いらっしゃい。入って?」





「お邪魔します。」








こんなかしこまって美咲ん家に入ったのは久しぶりだよ……。





「美咲?入っていいか……?」





バンッ!!!!!!






あぁ……。当たり前か…。







っておもっきり開けた音かよ!








「しゅうっ!!!!」





うおっ!!!



「あらあら。ゆっくりしてってね、しゅうちゃん笑」









パタン。





美咲は大泣きしている。





「ごめんな?美咲。辛かったろ?」






手は触れない。





まだ怖いはずだし……。






「……また触ってくれないの?昔みたいにっ……」







「俺が触っても平気か?怖くないか?」





「しゅうが触りたくないだけでしょっ!!!!彼女がいるからっ!!!」






「ちげぇよ……。」







「ちがくなっ……!!!」





バカやろー。こっちは触りたくてウズウズしてんだよ。





「怖いっつっても触りまくんぞ。」




抱きしめる力を強める。







「は……え……!?」






「俺、 気付いてなかっただけで、お前のことすげー好きだ。」






「え?だって彼女……?」







「俺が好きなのは美咲だけ。もう別れた。」







「……気づくの、遅いよバカァ……。」