「分かってた。ずっとしゅうくんが幼なじみさんが好きだって……。」
「え……。」
「だって、だって初めてデートに誘った時にクレープ持ってるしゅうくん、凄い大切な人を想ってる顔してた。」
気付いてたのか
「……。」
「初めて遊んだ時、前にしゅうくんに見せてもらった写真で隣に写ってる女の子が歩いてて、しゅうくんに気づいてたから目の前でわざとキスしたの。」
あの時、だから突然……。
「だからしゅうくんが自分の気持ちに気づかないように家に呼んだのっ……。でも、勝てなかったね、私。笑」
泣きながら笑ってるこいつは俺に美咲への気持ちを気づかせてくれた人。
ごめん、でも
ありがとう……。
