でも……。
やっぱり幼なじみ。
それ以上でもそれ以下でもねぇ。
こいつも諦めるって言ってたしきっと俺よりいいやつを見つけるよ。
「ねぇ、しゅう……。」
「ん?」
「私達距離が近すぎたのかなぁ……。」
ボロボロと泣き出した美咲を
昔みたいに慰められない。
「……。」
無言のまま、俺は家に入る。
家には誰もいない。
ハァ……。
ピロピロ……
ん?電話……。
真菜か…。
「もしもし」
「しゅうくん?あのさ、家に今から来れる-??」
美咲と真逆で明るい真菜。
「は-??行けるけどなんで!?家くればいいのに、いつも誰も居ねぇんだから。」
なんでわざわざあいつん家に…。
「あ、あのね……。」
「ん?」
「…お母さんが会いたいって。笑」
え!?親に会うのかよ……。
怖くね!?お母さんには歓迎されてもお父さんとか怖そうな感じが……。
「今日か……。」
どうすっかな……。別れるつもりだったのに……。
「お願い、来て?」
断れない俺はなんなんだ……。くっそ。
