私に笑顔を見せて

「・・・」

「・・・」

この・・沈黙なんとかしなきゃ!
なんかいつもと違う格好だし少しフリフリだから心まで乙女になっちゃうな。

「・・お前さ」

「な・・何?!!!」

「プッ・・すっげぇ~勢い(笑)」

あ・・よかった。さっきまですっごい怖い顔してたから・・・

「アハハ・・」

私も笑ったら鎌が私を見てた。というか、少し視線を感じた。
でも、恥ずかしくて見れなかった。
それで少しいつもと違う風に話しかけてみた。
さっきの羅紀さんみたいな素敵な女性の喋り方にしてみた。

「ねぇ?鎌。今日のサッカー出れなかったけど次は頑張ってね?
私も応援行くから。」

「あぁ、絶対来いよな?・・絶対来いよ?」

なんかこの喋り方だと鎌素直~!

「もちろん応援行くからね!!絶対!!」

「・・あ・・あぁ」

あれ?さっきのほうがよかった?
外の方向いちゃったよ。

「鎌ってさ、猫みたいだよね」

「何で?」

あ、こっち向いた。

「気まぐれなところが。」

「ふーん、初めて言われた。猫かぶりって意味もあるだろ?
テレビの前とプライベートじゃ違いすぎるからな。
お前もショック受けただろ?だから諦めればいいのに、
何で諦めねぇんだよ。っとに・・」

そんな前より嫌がってるようには見えなかった。

「私みたいなファンいた?」

「・・・俺もう一回寝る。」

「あ、そうだね、おやすみ。また来るね?」

「サンキュー。後、さっきのフルーツ今度来たとききって食べさせて?」

「え///」

「嘘。」

もう!!!!