て言うかなんか椎名颯真と
一緒に居ることで
色んな人を敵に回してしまった
気がするんだけど…。
だって…気付かない間に
結構な数の女子の人だかりが
できてる気が…。
更にはあたしのこと
完璧に睨んでるよね…。
怖…。
一気に食欲が激減してきた。
何故か身の危険を感じる…。
逃げなきゃ。
「もう、食べるなら早く全部
食べてしまってください。」
強引に椎名颯真の目の前に
弁当を差し出した。
「え?いいの?
んじゃ、いただきまーす。」
早く食べて、椎名颯真。
焦る気持ちが通じたのか
椎名颯真は3分位ですべて
食べてくれた。
あたしにとっては
3分が物凄く長く感じたけど…。
弁当箱を受け取ったあたしは
「では、あたしは行きます。」
ベンチから立ち上がった。

