「お疲れ様です、マルティーナ様」 ロルフに部屋まで見送られ、長い公務は終わった。 部屋に戻ると真っ先に、カツラを取りベッドに沈む。 あ~、着替えなきゃ。でも眠たい。 眠い体を起こし、服を脱ぎ始めた。ドレスを脱ぐのも手慣れてきた。 「……僕はいつまで姉様にならなきゃいけないんだろう」 姉様が目を覚まさなきゃ、もしかしてずっと? 何としても、リリア……レスターのお姉さんを捕まえなきゃ。