「はい、到着」 「ほんとに、空間転移しちゃった」 薄暗い、天井の低いこの空間。会場から天井裏まできたんだ。 「お前はいったい何なんだ!」 事情が呑み込めないロルフは、喰ってかかるように、レスターに詰め寄る。 ロルフは僕の事を知らないのだから、事情が呑み込めないのも、当たり前だよな。