「やあ、久しぶり」 頭上から声が聞こえた。僕は上を見上げる。 きらびやかなシャンデリアに、見覚えのある人物が、ぶら下がっていた。 「レスター!」 シャンデリアから手を離し、黒いローブをフワリとなびかせ降りてくる。 僕の側まで来て、耳元に囁いた。 「お誕生日、おめでとう。アルベルト王子」