僕の仕事は女王様!



「まあ、いいわ。さてと、今度こそマルティーナを……」

「誰だ、そこにいるのは!?」


突然現れた人物に、女はビクッと肩を震わせた。声のする方へと振り向く。
いたのは黒い服を着た男。


「グスタフ、誰かいたのか?」


黒い服を着た男、グスタフの後ろからは、金髪の長身な男が出てきた。


「ああ、賊がいたようだ」

「な、この魔女リリア様を賊とは失礼ね!」


グスタフの言葉に気が触ったのか、女……リリアは勢い任せに怒鳴る。


「魔女だろうが、何だろうが、侵入者は捕まえるまでだ」

「フフ、男ごときが私を捕まえる?ムリムリ」


そう言いながら、リリアは杖を構え、グスタフ達に向けた。


「クラウス、早くコイツを片付けないと魔法披露が始まるぞ」

「ああ、わかっているよ」