このドアを開ければ、パーティー会場。ドキドキと鼓動が早くなる。 この上なく緊張してしまっていた。 「緊張しています?マルティーナ様」 僕の横にはロルフがいて、心配するような目で、僕の顔を覗いている。 「まあ……」 「マルティーナ様って、この頃変わりましたよね」 「えっ?」 心臓が飛び出るかと思うくらい、ロルフのその言葉に驚いてしまった。