「ねぇ、君は何で僕の事知っているの?」


僕はベッドに腰かけ、レスターは壁に寄っ掛かって足っている。

まず、手始めにそんな質問を投げかける。僕の事『アルベルト王子』って呼んでいた。


「本当にマルティーナ女王に呪いがかかってしまったのか、ボクは確かめる為に調べていたんだよ。すると、君の事がわかった」

「ちょ、ちょっと待って!レスターが姉様に呪いをかけたの!?」


この話を聞くと、そうとしか聞こえない。少しでも気を許した事を、今後悔する。


「違うよ、ボクじゃない。呪いをかけたのは……ボクの姉『リリア』だ」


レスターは少し躊躇しながら、呪いをかけた人物を教えてくれた。


リリアという自分の姉だと。