はぁ、どうにか今日一日が終わった。 今はもう夜、僕は今日あった事を思い出しながら、バルコニーで佇んでいた。 夜空を見つめ、一人自分の世界に浸る。何だか優雅なシーンだ。 「寒い……」 冷えた空気が頬を撫でた、そろそろ部屋の中に入ろう。 「それにしても、姉様に呪いをかけたのは誰なんだろうな」 誰もいない空間に放った、他愛も無い一人言。 そう、一人言のはずだった。