僕達は姉様の部屋に戻る、疲れがドッと押し寄せてきて、ベッドに座りこんだ。

眠ったままの姉様は、すでに僕の部屋にクラウスが運んでいる。


「クラウス……僕が女王の代わりなんて、本当に大丈夫かな?」


やると言ったのは僕なのに、今さら不安になってくる。目の前に立っているクラウスに、不安を口にしてしまう。


「大丈夫ですよ、アルベルト様なら」


僕の前で膝を付き、手を握ってくれた。その温もりがとても安心する。


「16年間ずっと見守ってきた、俺が保証します」

「僕……頑張るね」


大丈夫、きっと姉様が目覚めるまで、僕は代わりを努めてみせるよ。