次の日、とんでもない事になっていた。ちょっと考えれば予想出来たのに、僕は軽率だったかもしれない。
「おいおい、マルティーナ女王と側近のクラウスが夜に一緒に過ごしてたって、使用人の中で噂だぜ?」
「……うん」
天気のいい昼下がり、廊下を掃除していたリヒトに噂を聞かされ、僕は項垂れていた。あの時部屋を出てったクラウスを、誰かが見ていたんだろうなぁ。
もともと姉様とクラウスは噂になってたし、面白がって誰かが広めたんだね。
「すぐ収まるだろ、こんな噂」
「だといいけど」
笑いながらリヒトは言ってくれた、でも気休め程度にしかならない。
