「だったら、何で、僕に姉様を殺させようとした!?あなたがレスターを大事に思ってるように、僕にとっても姉様は大切な人なんだよ!!」 僕は息を切らして叫んだ。 なんて勝手な人なんだ、姉様を殺そうとしたのに、自分の弟は殺せないなんて。 「リリア、もう止めようよ。ボクが君の邪魔をしたのは、リリアに……姉さんに人殺しなんてしてほしくなかった」 「…………」 静かな口調で言葉にするレスターに、リリアはただ黙り込む。 レスターも僕と同じ、自分の姉を大切に思っていたんだ。