「ぐっ……」 グスタフの左腕を僕は切り裂いた。その場に座り込み、流れ落ちる血を止めるよう、悲痛な顔で右手で押さえる。 僕の力じゃない、このナイフから何かが流れ込んでくる。 姉様を殺さなきゃ…… 「やめろ……」 姉様の前に立ち、ナイフを振り上げた。