「で、しばらく調べていたら、あなたに辿り着いたわけ。まさか弟がマルティーナの代わりをしてるなんて、思いもしなかったわ」 「僕に何の用?」 リリアが狙ってるのは姉様だ。僕を殺したところで、何も特はない。 「あなたと私は似てるのよ」 すぐ目の前までリリアは寄ってきた。何かを企む瞳で僕を見つめる。 「似てる?どこが?」 一緒にされたくなんてない。 「これで、マルティーナを殺しなさい」 一本のナイフを取り出し、リリアは僕に握らせる。 「そんな事出来るわけ……」