「ハハ……マルティーナ様が呪い?」 「ロル……」 「呼ぶなッ!!」 僕が名前を呼ぼうとした瞬間、ロルフは大きな声で遮る。 「呼ぶな、マルティーナ様と同じ顔で、オレの名前を呼ばないでくれ!」 「あっ……」 「ちくしょう!」 行き場の無い思いを、ドアにぶつけるように乱暴に開ける。そのままロルフは部屋を出ていってしまった。