「ロルフ、何をやっているんだ?」 「クラウス!」 僕からロルフを無理やり離す。力が抜けてその場に崩れるように、座り込んでしまった。 「離せ!コイツはマルティーナ様じゃないッ!」 クラウスは無言でロルフを、姉様の部屋に引きずり込む。僕も何とか立ち上がり、続いて部屋へと入った。