眠たい目を擦り、僕はベッドから起き上がる。窓から朝日が射し込んでいた。 リヒトは横で気持ち良さそうに寝てる。今日はクラウスは朝早くに仕事があって、起こしに来れないらしい。 僕が支度を終えると、タイミングよく、ドアをノックする音が聞こえた。 「マルティーナ様、朝食の時間です」 「うん、わかった」 呼びに来たのはロルフだ。僕はリヒトを抱き、部屋の扉の前に出た。いつものように、ロルフが待っていてくれている。