「そうなんだ、よろしくね」 ニッコリ笑う子供達の顔は、とても純粋で可愛い。 「じゃあ、行ってくるね、リヒト」 子供達はどこかへ走っていってしまった。 「どこ行ったのかな?」 「金稼ぎにでも行ったんだろ」 リヒトの言葉に耳を疑う。 「あんなに小さいのに?」 「……俺もだけど、親、いねーしな。捨てられたんだよ、親にすら必要とされてないんだ」 親にすら必要とされてない……それは僕も一緒だ。殺されないだけ、どっかに捨てられないだけ、マシだったのかもしれない。