「なんでって……金が欲しかっただけだよ!」 大きな声で姉様に負けじと睨み返す。 「だから、なんで?あなた、根っからの悪人には見えないけど」 毅然とした態度で、リヒトにさらに質問を続ける。そこはさすが女王の風格と言おうか。 「あんたには関係無いだろ!」 返す言葉が尽きたのか、ドンっと姉様を軽く押し、拒絶してしまう。