「ここはマルティーナ女王の部屋だよな?え、あんた誰?」 僕を見て目を丸くしている不審者。混乱するよね、女王と同じ顔の『男』がいるんだから。 ていうか、いろいろありすぎて、不審者くらいじゃあまり、驚かなくなってきた。 「おい、アルベルト……」 「あ、グスタフ」 用があったのか、絶妙なタイミングでグスタフが入ってくる。 片手に本を持っているから、明日の授業の事だろうか。