美緒が精神科に通うきっかけはリストカット。

美緒の当時の家庭は

父親がトラックの運転手
母親はホテルの24時間の清掃
7歳上の姉はバイト
9歳上の兄は夜間制の高校通いながらのバイト

美緒は中学1年生
まともに通ったのは1学期だけで後は不登校だった。


両親の中は美緒が物心ついた頃から悪く

しかも、
父親はお酒に、ギャンブル、女遊び
母親もパチンコをしていた
末っ子の美緒は両親の中を取り持つ感じで育った。
だが、ちゃんと愛情も貰っていた。
でも家族は仕事やバイト、遊びで居ない事が多く一人で夜を過ごす事も多かったのも事実だった。
そして金銭問題で家庭は段々崩壊。

小学生の時
父親が家賃を入れず、アパートを追い出された事もあった。
…そして学校でいじめもあった。
学校の集金未納で担任に付きまとわれる日々。
母親に言っても何もしてくれなかった。
そして…小学5年の頃
酒で酔って眠っていた父親が母親と間違えたのか美緒の下着の中に手を入れ、触られた。
もちろん父親は本当に寝ていた。
美緒はその日は眠れず、中学生卒業まで誰にもそれを言わなかった。
いや…言えなかった。
本気で男になりたいと幾度と願った。
父親と母親には溺愛されていた美緒。
だが、その頃は姉とは妬み合っていた。
美緒は怖くて言えなかったんじゃなく、言ってもきっと何もしてくれないと分かっていたから…

だから言わなかった。


因みに両親は親戚(母親の姉)にも借金をしており、親戚が学校から帰ると無断で家に上がり込み両親の事で美緒が代わりに怒られてた。
借金取りからの電話も美緒が出ていた。

元々、美緒は内気な性格で小児喘息とアトピー持ちで精神的にも弱い方だった。

初めてリストカットをしたのは小学4年生
集金未納で担任に付きまとわれる日々と親戚からの説教と借金取りが怖かったのと一人で居る寂しさから切った。
でも、切ったのはそれ以降無かった。