「はぁぁ……」

あたしは大きなため息をついて、机に伏せる。


「どしたの?そんな疲れて」

「え…あぁ…、葵…」


顔をあげると、葵の姿があった。


「王子と何かあったのね?」

「…何かあったってほどでもないんだけど…」




―――――――…


朝目覚めると滝城くんの顔があって、あたしは叫んで飛び起きた。


「な、ななななんで…一緒に寝てるの?!」


「…ん…っ…、うるさいっ…」


滝城くんは眠たそうに目をこすっている。

な、なんか不機嫌…?



「寝る場所ねぇんだから、仕方ねぇだろ。つーか、早く用意しろよ」


「し、仕方ないって…寝るのは別でしょ?」


「バーカ。変な心配してんなよ」



滝城くんは、あたしの髪をクシャクシャっとかき乱して着替えにいった。