「ど、どどどーゆうこと?よくわかんないよ、葵」
「ちょっと落ち着きなよ、優愛。何動揺してんの」
「う、うん」
あたしは葵に言われた通り深呼吸して、一度頭のなかを整理する。
えーっと…朝隣に寝てた男が、
あたしをかばってくれた彼が、
あたしのファーストキスを奪った滝城くんが、
……星蘭学園一有名な王子様ーーーっ?!?!?!?!
「あ、ありえないよ」
「何がありえないのよ。それより朝のこと、ちゃんと説明してよね」
「う、う…ん……じ、実は………」
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