俺は生徒全員がよく見渡せるように 教卓の前に静かに立った。 廊下からは 他クラスの担任の声が聞こえる。 不思議なくらいとても静かだ。 「…みんな、よく聞いてくれ」 誰かがつばを飲む音が響いた。 「人には、知られたくない過去があると思う。 もしかしたら…いや、絶対に青谷悠にもあるだろう」 俺は間を置いて、再び口を開いた。 「だから、こういった度が過ぎた事をうわさしたり話題に出さないでもらいたい。 それは青谷に限ってではなく、他のやつも、だ」