クルッと背を向き、 黒板に書かれた文字を丁寧に消していく。 「あんなぁおまえら、 誰が書いたか知らないが こーゆーデタラメは気にしちゃいけねーぞ?」 静かに振り向くと ほとんどの生徒が気まずそうな顔をしていた。 「センセ、でも俺…見た事あるんだ。 繁華街で青谷を」 ポツッとつぶやかれた生徒の一言。 俺も経験した事がある事実。 他の生徒の顔を見ると 他にも経験した事がある子が多そうだった。 …このままじゃ、大きな問題になりそうだ。