そんなことを思ってると、柏木がキラッキラの王子スマイルで安藤に言った。
「3回回ってワンッ」
「…は?」
訳の分からないという顔の安藤と、キラキラスマイルの柏木。
「だから、3回回ってワンッ。これしてくれたら行ってあげてもいいよ?」
「っんで俺が…!」
安藤は柏木を軽く睨んだ。
が、すぐに笑顔になって。
「さ、3回回ってワンッ!だよね、うん、やるよ、僕やるよ、やるから絶対来てよ、行くよ…。いーち…」
そう言って安藤はクルクル回り始めた。
「ぶっ!!!!」
馬鹿みたいな安藤に思わず吹き出す俺。
「…さーん、ワンッ!………こ、これでいいかな?」
恥ずかしそうにしながら柏木を見る安藤。
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