『うおっ』と声を上げ、
少しぐらついたけど、すぐに態勢を持ち直して
あたしを抱きしめ返してくれた。



「仁、大好きっ!」

「俺も大好き」


どちらからでもなく、
抱きしめる腕に力を込めた。


この時間が一番好き。

この時間が一番愛しい。


仁。
仁。
仁…。


あたしのこの気持ち、
あなたに伝わってるかな?

あたし今、世界で一番幸せだよっ。


好きな人と両想いに慣れて。

こうやって抱き締めあえて。



「大大大大だ~い好きっ!」


この幸せを噛み締めながら、
仁に精一杯の言葉を伝える。

仁も負けずとあたしを力強く抱きしめる。


それが何よりも嬉しかった。


仁、これから先、何があっても
ずーっと一緒にいてね。


あたしから離れたら、
ただじゃおかないんだからっ!




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