甘い甘い時間は終わって、
今は仁とわんこと一緒に家に帰る途中。
わんこは仁が片手で持ってて、
もう片方の手はあたしの手を
ギュッって握ってくれてる。
「なぁ」
「ん?」
「お前は、俺の事どう思ってんだ?」
不意に聞いてきたからちょっと驚いた。
見開いた目を閉じて、
顔を逸らして
「そりゃあ……好きだよ」
頬を熱くしながら言った。
直で言うのって、こんなに恥ずかしいことなんだ…。
「ぷっ。そっか」
すぐ隣にいるからわかる。
肩を揺らしながら笑ってるに決まってる。
少し拗ねるような様子を見せて
仁の方を見上げると…。
「顔、赤っ!」
「うっせー!」
仁の顔が見事に真っ赤になってた。
ドキンドキンッ。
軽快に鳴るリズムを胸に、
繋いでいる手に少し力を込めた。
すると、それに気付いた仁も
さっきより力を入れて握ってくれた。


