「どうして…?」

ただ純粋に、恵を愛おしいと思う実琴には、涙の意味が解らない。

実琴は、恵が女の子になったから好きになったのではない。

恵という人間が好きだから付き合い、恵が愛おしいから抱きたいのだ。

とめどなく溢れる涙を、優しく舐めながら、実琴は聞く。

「…どうして…?」

「だってオレ…。男だったんだよ…。だから…。」

恥ずかしそうに、顔を背(ソム)ける。

実琴も恵の言わんとする事を覚(サト)る。

しかし、それ以上に、その可愛い表情を貪りたい欲求が込み上げる。

「…無理っ…恵さん可愛すぎ…。」

下着の中で猛々しく勃ち上がるソレに触れる。

「ひっ…ゃん。…駄目ぇ。」

「駄目って、もう濡れてるじゃん。」

口角をあげ、いやらしく笑う。

恵のソコは、散々施された胸への愛撫で快楽を享受し、嬉し涙を浮かべている。

絡め合わせていた目線を外し、体勢を落とすと、おもむろに、薄物の下着にうっすら染み出た蜜をそっと舐めあげる。

「はぁ~っ。」

もどかしい愛撫に溜息に似た甘い声をあげる。

快楽に陥落した恵は、ねだる様に見つめると、実琴は行為で応えようとする。

恵の小さな下着の中で、窮屈そうにぴっちりと張り詰めた肉塊を取り出し、下着をずり下げる。

実琴は、堅く立ち上がる塊を、強く握り、ゆっくりと扱(シゴ)く。

「ひゃっ…ぁ…んっ。そ、だ…めぇ~。」

室内は、恵のあげる甲高い嬌声に包まれ、二人は更に興奮する。

肉塊の先から滲み出る蜜を舌先でチロチロと味わう。

「そろそろいいよね…?」

そう言うと、スッと実琴の手と舌が離れてゆく。

突然、甘い官能の世界から放り出され、恵は失望の表情を浮かべる。

が、しかし、それも一瞬の事。

次の瞬間には、大きく股を割られ、両足を実琴の肩へ担(カツ)ぎあげられた。