ミニスカートを穿いた恵の脚は、既に白い腿まであらわとなった。

肩に掛けただけの白いシャツは開(ハダ)け、中のキャミソールの肩紐も落ちている。

恵は、長い口付けに陶酔し、抗う気持ちも薄れたようだ。

実琴もその事を察し、押さえ付けていた手を、徐々に下に落とす。

開けた洋服の間から手を入れ、柔らかい胸の感触を愉しむ。

不意に、堅くしこった突起物に触れる。

「ひゃ…っん…。」

恵が甘い嬌声をあげる。

実琴は、恵の唇から離れ、二人の唇を銀糸が繋ぐ。

恵の口の周りは、互いの唾液で濡れている。


「…綺麗だ…。」

実琴がそう言うと、恵の肌は、朱に染まる。

少し乱暴に、キャミソールと下着をずらす。

豊かでは無いが、形のいい乳房が現れる。

その中心で、主張するかのように起(タ)ち上がった突起物を、口に含む。

もう片方は、指で、転がし、たまに強く摘む。

「はぁっ…ぁん。」

恵の甘い吐息が、二人を包む。

口の中で堅くなった突起を甘噛みしながら、手はまだ移動を止めない。

お腹。

腰。

ゆっくり下ろした手は、そこへ到達する。

「ぁあっ!…ソコは駄目ぇ…。」


恵が嫌がるには訳がある。

染色体の異常が見つかり、突如、女として生活を送ることになったとはいえ、元々、男の子の恵。

ソコには女性に無いはずのモノがある。

恵だって年頃。

SEXに興味が無い訳は無い。

ただ、自分の身体を見る度に、思い知らされて来たのだ。

『こんな身体じゃ、出来る訳無い…!』

ホルモン注射でいくら体つきが、女性らしくなっても、そこに座する男性器は無くなりはしない。

そんな葛藤を抱えていた恵は、目に涙を浮かべ、大粒の雫を落とす。