休み時間の始まりを告げるチャイムが鳴り響く。



突然、腹痛が襲ってきた。

朝食か弁当の何かで当たったのかもしれない。

急いでトイレに向かい、カギを閉めた。

天井から水が降り注ぐ。

同時に、笑い声がトイレに響いた。

カギを開け、出てみる。

腹を抱えて笑う、二ノ宮。

蛇口に繋いだホース持ちながらケラケラ笑う、一条。

前々から消しゴムを当てたりなどをし、ちょっかいをかけてきたヤツ等だ。

「……くっ」

握り拳を作る。



僕は何も言わずに、走り去った。