二ノ宮と一条がやって来た。



僕は席から立ち去ろうとした。

「おい、待てよ」

二ノ宮に肩を掴まれる。

「一緒にメシ食おうぜ、な?」

「……」

「オレ達とじゃイヤなのかな?」

「……」

「それとも、他に誰かと約束でもしてるのかな?」

「……!?」

一条はケラケラ笑っていた。



僕は二ノ宮の手を振り払い、走って教室から出た。