四角形


伊藤 琴羽

こいつは他の奴とは違うと思う。

次の日

放課後 帰る途中で忘れ物に気づいて学校に戻った

教室の中から誰かの泣く嗚咽の声が聞こえた

覗いてみるとそこには一人

伊藤がいた。


泣いてるのか?


教室に入ると急いで袖で涙を拭いていた


泣いてるのか聞いてみても誤魔化すし変わってる。

伊藤との会話は楽しいし落ち着く

普通の女子なら上目遣いで可愛いこぶって媚びをうる。

伊藤は違う

もっと話してたい。別れるのが惜しい。

伊藤に少しずつ惹かれていたことにまだ俺は気づかなかった