大好きだって心で叫んでは
よく昔を思い返す
高校3年生で諦めたはずの恋。
あの時伝えてたら何か変わったのだろうか?
もう2年も経ってるのに
よく思い出しては
日々大きくなる気持ちに
がっかりする
いやイライラする!!!!
「ほんとバカバカしい」
そう呟いて
あたしは部屋を出た。
「あっ終わった?」
秋はリビングに戻っていて
こたつに入っていた。
「うん。」
イライラしたまま答える
「希久乃のココアいれといたよ」
「やったーありがとう」
そう言ってコタツに入る
この一言で機嫌の治るあたしって...
「そういえば今日お母さんは??」
そう聞くあたしに
「さっき俺の母さんと買い物いったよ」
と秋は微笑む。
幼なじみのあたし達はよく
お互いの家に行ったり来たりしてたから
お母さんの行動については
秋に聞いた方が早いときがある
まぁあたしはここ4、5年秋の家には
行ってないのだけれど
あたしのお母さんと秋のお母さんは
仲がよくて
そんなんだからあたしの母は
秋に留守番を頼んだりすることがよくある。
「ふーん」
そう返して秋を見つめる。
「なに?俺なんか顔にツイてる??」
この綺麗な顔を見ると腹が立つ
「彼女となんかあった?」
「…ははっ。さすが希久乃だ。
俺のことはお見通しだね。」
うるさい馬鹿。こっちだって気づきたくて
気づいてるわけじゃない。
尚更彼女の事なんて聞きたくない。
ねぇ秋。そんな風に彼女となんかある度
あたしの所に来ないでよ
何回それで期待して落ち込むと思ってんの?
ただ習慣とは恐ろしいもので
いつも通りのあたしが出てきちゃうのだけれど
