二人のキョリ


「…あぁ。うん。」

と頷いてしまった馬鹿なあたし


そのまま並んで歩いて



「久しぶりだね。一緒に帰るの」

そういって笑う秋。


「だね。」



「希久乃は進路は決まった?」



「うん。就職にする」


「大学行かないんだ?」


「うん。秋は大学?」


「そうだよ。希久乃は先に社会人か」


「ふふ、大人の女性になっちゃうよ?」


普通に喋れた


それだけであたしは
やっぱり幸せなんだ。


「じゃよく見とかないとな」


「そうだよ」

ちゃんと見ててよ


他の人じゃなくてさ


「ねぇきくの、今日はまさきと一緒じゃないの?」


「まさき?ああ、うん。なんで?」



「いやたまに一緒に帰るのみかけるからさ」



「そうなんだ。」