あたしの誕生日が近づいて
秋が
「なあ希久乃。
高校入ってさ好きな人とかできた??」
「えっな、なに突然?!」
急に聞かれた質問にあたしは焦る。
「いや、みんな付き合ってるし。
希久乃にはそういう人いないのかなって、それに好きな人いるなら一緒に帰るのとかもうしないほうがいいのかな??っておもって」
よくわかんないけど
心臓がいたくなった。
「...秋にはいないの?好きな人。」
自然と震える声
「あー俺?まあいるっちゃいる」
ぐっと喉がなった。
「ふーんそうなんだ。
じゃあもう一緒に帰んない方がいいんじゃない??」
「いや、別に付き合ってるわけじゃねーし。俺のことはどうでもいいじゃん」
なにそれ。
こっちはどうでもよくないのに。
「そっ付き合ったら報告しなさいよ」
素っ気なく返せるあたしって
本当に寂しい女だな。
「...希久乃も教えろよ?」
「うん。」
その日あたしは泣いた
