二人のキョリ




日課になりつつある

登下校。

最初学校では恋人かなんて

噂もされたけど

そんなことはなかった。


高校二年生の冬

噂も落ち着いて

あたしは相変わらず

秋に思いを寄せていた

秋の周りには人がいっぱいいて

どんな人にも優しい秋

それは変わらなかった

ヤキモチをやくことだってあったけど

あいつの笑顔を見れば

そんなことなんてふっ飛んだ

見た目も変わって

連む人もチャラチャラした人が多かったけど


中身は変わってないって

安心してたんだ