二人のキョリ


本当にその気遣い彼女に

回しなさいよ!!!

ガチャっガチャガチャ




「おいっ希久乃!
また鍵しめたな?なんで閉めんだ!
てか風呂早くはいれよ。」




「…………。」





「きーくーのーちゃーん。しかとですか??」














ガチャっ





ガンっ






「おまっ急にあけんな。頭いてぇ〜」


そういってうずくまるあいつの側を黙って通り過ぎようとする。











ガシッ










腕を掴まれて



抱き寄せられる。



「なんで怒ってんの?」


後ろから抱きしめて


甘い声で囁く。



「…あんた余計なことしてんじゃないわよ。

それにそんな気つかえるなら

彼女に使いなさいよ。

だから冷たいって言われるの」


「……」



「離してお風呂入る。」



そういって腕をほどいて

脱衣所に向かった


大体おかしいのよ!

鍵閉めんな?

あんたが勝手に入ってこないように

閉めてんのよ!!!