「…はい出来た!」 そう言って優は 菜智の肩に手を置く 「お前何者だよ… 着物の事については 男は知らなくても いいだろ?」 もうここまでくると 歩く辞書だ 「知っていて損する 事なんか無いんだよ 着物は女性への贈り物 にもなるからね 知っておかないと」 その言葉に胸が ズキリと痛む あぁ…今日のあたしは 少し変だ 「次は髪だね」 そう言って優は 菜智を椅子に座らせた .