ーガチャッ。 「お困りのようですね、お嬢様?」 着替え途中のあたしは、何食わぬ顔で部屋に入ってきた優を見つめる。 しばらく二人で固まったように見つめ合った。 「………優…貴様……」 着物で体を隠し、殺気を放つ。 「…うーん………。どうするかな……」 優は笑顔だが冷や汗が止まらない。死の警告音が頭の中で鳴り響いてる事だろう。 「…これは本気で……死ぬかもなぁ…」 あたしは、ゆらゆらと優に近づいた。