「はい!今日の紅茶」 そう言って優はあたしに紅茶を渡す。 今ではどんな紅茶が出ても、その匂いや味わいなんかで種類が分かるまでになっていた。 最近優はランダムで紅茶を出して来る。 「今日はアールグレイか。優が入れる茶は、悔しいが美味い…」 笑顔で紅茶に口を付けると、優は嬉しそうにあたしを見つめてきた。