「あの事件があってから 菜智とは距離が 出来てしまったわね」 そう言って穂波は 菜智を抱きしめた 「………………」 菜智はただただ 驚いて目を見開いている 「今回あなたが 事件に巻き込まれて るって知って気が きじゃなかった 今度はあなたを… 失うんじゃ無いかって… こんな事…あの子に 言われるまで気付かない なんて駄目な母親ね…」 穂波の言葉に 菜智は首を横に振る あたしも悪いんだ… あの事件があたし達に 与えた衝撃は大きくて 開いた溝は 広がっていった .