「……やっと録れた」


そう言って霧夜は
レコーダーを菜智に渡す


「…お前…………」


「決めたんだよ…
俺ももう踏み出さないと
いけない…
後悔ばかりじゃなくて
全てをかけて守る……」


霧夜の言葉に
迷いは無かった



「信じてたよ…お前の事
大丈夫だ…お前には
あたし達がいるからな」


菜智はそう言って
不敵に笑う