「それで?
お前は俺に、東宮を
裏切れと?」


霧夜の言葉に
菜智は瞳を閉じた


「まぁ…そうなるな」


そう……
これは裏切りになる


「無理だ
東宮家は俺の家だ
親父や兄貴を裏切る
なんて出来ない…」


そう言って
霧夜は部屋を出ようとした