部屋に戻った頃には
すっかり日は暮れていた



結局あの後
霧夜と話しこんでしまった


あいつは……
悪い奴じゃない


他の人間と違って
腐ってない


あいつは次男として
生まれた時点で
東宮家には必要ない存在
だと言っていた


本当はただ愛されたい
それだけだったんだ