PRINCESS STEP



「入るぞ」


そう言って入ってきたのは
東宮 霧夜だ


「あぁ…これはこれは
東宮 霧夜様では
ありませんか
今日から東宮家に
お世話になります
雪城 菜智と申します」


精一杯の嫌みを込めて
笑顔を向けた


「そう殺気立つな
お前の事は知っている
公立の不良高校に通う
高校三年生
歴代の『姫龍』総長の
中でも最年少だ」


あたしの事
調べたのか…



「それと………」


そう言って霧夜は
不敵に笑った


なんだか嫌な
予感がする