「…今の社長は俺じゃない 親父だ…親父は 東宮の手をとる 道を選んだんだ…」 優の言葉に菜智は 目を見開く 「本気……か…?」 そしたら優は…? 天王寺家はどうなる 「……っくく…… 結局…権力の前に 勝てるものなんて 無いんだな……」 笑ってはいるものの その笑顔は悲しげだ 「……………」 優は何も言わずに 拳を握りしめていた .